桜

動物園

夕暮れ時の

賑やかな街並み、

一枚の大きな

窓を挟んで

人の流れを見ていた。

人の様は様々で

一つ一つの行動や仕種が

目に入り、面白い。

でも逆を言えば

こっちから見えるって事は

あっちからも見える。

僕らの行動や仕種を

見て楽しんでいる人もいるだろう。

動物園の動物達に

してみても

動物園は

動物園なのかもしれない。


ね。

手

前足じゃなく手、

そうじゃなく手。

僕の手は

細長く、

心冷たいせいか

手は温かい。

おじいちゃんの左手は

カチンコチンだった。

でも僕にはそれが普通な

日常で

何も違和感を

感じる事はなかった。


父の手は大きかった。

その分厚い大きな手で

幼かった僕の小さな体を

軽々と持ち上げ

玄関から食卓まで

運んだ。


君の手は

冷たくて柔らかい。

でも一度僕の手と

重なり合えば

生命を宿したかのように

熱を持つ。


僕が皆に心が冷たいと

言われようと

僕には君の手を温める

この熱を持った手が

あるから

それでいい。

早朝

靴

目を見れば

どんな思いをしたか解る。

言い訳をする時間が

あるのなら

凹む時間が

あるのなら

先ずは

机の上に散らばった本を

棚に戻そう。

新しい靴は

少し小指に違和感があるけれど

やがて僕の足に

馴染んでくるだろう。

靴下が少しズレているから

脱いで直したいところだが
五本指靴下だから

電車を降りて直します。

65億羽鶴

ヒロシマナガサキ

の尊い命を

伝える為、

核全面排除の為に

65億の鶴を

一人一人に折ってもらう

活動をしてるそうです。

とても優しい顔をした

おばさんでした。

WBC

今さらながら感想。

とても面白かった、

イチローは凄いし、
カッコイイと思う。

まぁ人によっては

カッコつけすぎだと

いう意見もあるが

カッコヨイから

仕方がない。

抜きでる人には

いつもそういうのは

付き物だから。

有言実行、

単純に凄い。

本当に

楽しませてもらいました。

ちなみに

ワシ基本的に野球観戦は

正座です。

睡魔スイマー

電車で寝る時は

基本的に車両の

端っこの席の壁の

左側にもたれて寝る。

時々、知らぬ間に

何か言葉を発してるのではないかと

ハッと

目を覚ます事もあり、

それは自分の思考の中

であったと気付き

ホッとする。

時にはヨダレを垂らし、

ズボンに辿り着く寸前で

起き、見事に戻して

喜んでいたら

目の前のおばさんに

ニヤつかれた事もある。

人によって寝てる姿

は様々、

隣の人に寄り掛かり、

嫌な顔をされてる人も

居れば

大口を開けて

上向きに寝てる人もいる。
今まで１番凄い

寝方をしてたのは

どこにももたれ掛かる事なく

背筋をぴっと伸ばし

上向き大口を開けて寝てる
のだが、

ぐるぐると振り子のように
回りだし

柱に頭をぶつけ

少し目覚めるが

何事もなかったかのように
また回り始める。

あの振り子おじさんは

今もどこかで

回っているのかな。

雨

早朝、
雨は少し小降りになった。

もうすぐ空が

明るくなり始める

時間だが

それにしては

明る過ぎだと思い、

振り返えってみると

こんな時間なのに

東京タワーに明かりが

燈っている。

頭の部分に霧を
被っているから

まるで空まで届いているようで

何処までも続く

神秘の塔の

ふもとようにも見える。

タワーの明かりで

赤みがかった雲を見て

この雨が止む頃には

春がやって来るのかな。

と心の中で呟き、

そして僕は

新たな空想を始め

胸を弾ませる。

降り止まない桜吹雪の中を
君と歩く様を。

メモりマン

イチロー応援中

髪結いの亭主

色がとても綺麗な映画。

色々とおじさん間抜け
なんだけど

可愛いから

許して見れる。

おじさんの踊り
が面白く

マスターしたい
と思ってます。

奥さんの気持ちは
同調はできないけど
理解はできる。

悲しいエンディングなのにそう思わないのは

色と
おじさんの空想の中で
奥さんは永遠の美の姿で
生きてるからかな。

行きたい

虫っぽい

紫のバラ