睡魔スイマー

電車で寝る時は

基本的に車両の

端っこの席の壁の

左側にもたれて寝る。

時々、知らぬ間に

何か言葉を発してるのではないかと

ハッと

目を覚ます事もあり、

それは自分の思考の中

であったと気付き

ホッとする。

時にはヨダレを垂らし、

ズボンに辿り着く寸前で

起き、見事に戻して

喜んでいたら

目の前のおばさんに

ニヤつかれた事もある。

人によって寝てる姿

は様々、

隣の人に寄り掛かり、

嫌な顔をされてる人も

居れば

大口を開けて

上向きに寝てる人もいる。
今まで１番凄い

寝方をしてたのは

どこにももたれ掛かる事なく

背筋をぴっと伸ばし

上向き大口を開けて寝てる
のだが、

ぐるぐると振り子のように
回りだし

柱に頭をぶつけ

少し目覚めるが

何事もなかったかのように
また回り始める。

あの振り子おじさんは

今もどこかで

回っているのかな。